うきうき日記

本命 今井翼と西川貴教と堂本光一なゆきこがタキツバと今井翼関連しばりで書いている繰り言の垂れ流し

村上春樹をタキツバで読む試み。

最近、村上春樹を読むことにしました。
私はハルキストではないです。
好きな作品はあるけど、春樹のファンではない。
これ、通じるのは世代限定だと思いますが、私の中の位置付け春樹はエヴァ
おもしろいし人気が出るのはわかるしハマる人はハマる。時代を作った。高く評価されて然るべきだ。
けど私はガンダムW派。
エヴァはオタクを引っ掛けようっちゅう意図を感じて、だから深読みの楽しみが逆に感じらんないのよねワタシ的には。
物語のための仕掛けじゃなくて引っ掛けるための仕掛けに見えちゃう。
のと春樹作品は印象が似ていて。
あんまり私、相性よくないんだろうなと。
だけど好きな作品は大好きで、それが何かっていうと「ダンス・ダンス・ダンス」です。
もともと、キンキさんで映画化してほしい作品ナンバーワンは春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」!というのは私と姉共通の熱い願望でして。
ハルキ(村上春樹作品の一人称主人公を便宜上ハルキと呼んでいる)のいちいちめんどくさい「俺はこう考えてこうしているんだけど世の中(の馬鹿)には理解されないんだねヤレヤレ」って語り口は剛様っぽいし、あっさりハルキになついてる、そのくせ元妻と会ったとかハルキに言っちゃう五反田くん(ハルキ同級生で映画俳優)は光一さんだし、ふたりの距離感超キンキ!!
ただそう熱くたぎる思いで読んでから既に十数年。
春樹、早く映画化してくれないとキンキさんのほうがとうがたっちゃうよ!
(映画化するのは春樹じゃねぇよ)
と前置き長いんですが、十数年の時を経て最近読み返したんですよ。
ついでに色気ある関係性のふたりの話ってことで、私はタキツバちゃんにやってほしい作品はいっこも見つけてないんですが、タキツバでもはまるかなーってお試し気分で。

結果

たーきーちゃーーーーんーーーー涙涙涙涙涙

ハルキ→剛様、五反田くん→光一さんで読んでるので、それをタキツバで読み換えようとしたらまぁ、当初想定はハルキ→翼、五反田くん→滝様でいけるかどうかで読み始めたんですよ。
ところが自分でも想定外なことに、冒頭のハルキの語りからいきなり滝様で脳内再生始まっちゃって、それが、もう、痛い…痛いのなんのって…。
いや私、剛様ハルキだと「僕の仕事に対する姿勢はこうでこうでこのように誠実で多くの人はここまでしないが僕はするのだがまぁ理解されないね」みたいな語り口はめんどくせぇ奴だなぁチッぐらいに読んでたんですが、滝様再生ハルキだともう、孤独孤独孤独……って畳み掛けるようで……ハ、ハルキぃぃぃぃ!!!
ヒリヒリするように、淋しい。喉がつまるように淋しい。
ハルキの近くにいた人は、しかしみんな去っていく、ハルキはなんとかしたいといつも思っている、でも、みんな何かを消耗していってハルキにはそれが何故なのかがわからずどうもできなくて、ハルキ一人が取り残される。
ふぉぉぉぉぉぉ………(涙)(涙)(涙)!!!
春樹作品は既に失われて取り返しのつかないものを描いているって、今まで「はぁそうなん?」としか思っていなかったけど、もう「ダンス」冒頭から喪失の物語で、ウッっっっっっ……となって。
剛様と滝様で見える世界が違う…って自分基準やけど。
そんでじゃあ五反田くん翼でいけるかって思ったら、これまたすっごい強固に光一さん。
なんの努力もなくキラッキラした光一さんが高級車で登場。
運転手つき。
なので剛ハルキはなんとなく上の位置取りして五反田くんに対峙するところ、滝様ハルキだからもう光一五反田くん相対化もされずキラッキラ。
ふたりの食事シーンなんて私の脳内ビジョンすっげぇ豪華さ。
ちょっと想像してみて。
滝ちゃんが光一さんとタメ口きいて食事してて内心「さすが光一くんスターだなぁ」とか思ってんの。
光一さんは光一さんで目をキラッキラさせて「君といると心からくつろげる」とか言うの。
ちょっと華やかすぎて脳内忙しい。
じゃあ翼でてこないねーって、いや、出番はほぼないけど、いるから。
重要だから。

翼、ハルキの元妻だから(わ、直球)。

「頼むから、誰か他の人と寝てきてくんない?それからいろんな事を考え直そう?」
でも考え直すために誰かと寝るなんて愚かなことだし、僕は妻以外の人と寝たくなんかなかったのだ。

たーーーーきーーーーちゃーーーーんーーーー
※すいません手元に原文おいてないしニュアンスです。
妻は浮気して出ていってるんだけど、浮気は理由じゃなくて、ハルキに消耗して出て行ったことをハルキは自覚している。
でもハルキには、自分に何が欠けているのかわからない。
さすがに翼は女じゃないのでそのまま脳内再生ってわけにはいかないけど、ハマりすぎて打ちのめされる。

で、村上春樹・喪失の物語を読むには、今なんじゃないか。
私、今こそ春樹じゃないかと思った。
ので年代順かなってことで、風の歌を聴け1973年のピンボール読んで、次は羊。